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スナップ写真の魅力:シルエットと影を活かす

スナップ写真の魅力:シルエットと影を活かす

シルエットと影を生かす

スナップ写真を撮っていて自分の写真を見返してみると、シルエットや影の存在に気づきシャッターを切っていることが多かったです。感動的な形に思わずシャッターを切ることが多かった、シルエットに主題を当ててみましょう。

 

「シルエット」と「影」に注目してバリエーションを増やそう

逆光で撮ることで浮かび上がる被写体の「シルエット」や「影」はとても絵になる絶好の被写体です。少し前までは、逆光で撮影するとどうしても被写体が暗く写ってしまい画になりづらい撮影方法でしたが、シルエット描写においては成立する撮影方法となっています。

シルエット描写は、被写体の輪郭が黒くつぶれて浮かび上がった状態である「シルエット」と、光により地面や壁に投影された「影」の2種類に分けられます。この2種類を使い分けてシルエット写真を撮っていきましょう。

シルエット写真の撮り方

☆マイナス補正でくっきり見せる

夕方のシルエット写真

夕方の強い逆光であれば「シルエット」も「逆光」も露出オートで問題なく撮影することができます。それ以外の条件であれば、シャドウ部が暗くなるように次の2点を調整してマイナス補正をしていきましょう。

・ホワイトバランス
通常オートのままで問題はないが、
アクセントとして色を加えたい場合は「白熱電球」でクールな印象に、
夕日の色を活かしたい場合は「曇天」
「日陰」で写真全体の赤味を強調してもいいかも。

・仕上がり設定
コントラストをプラスにするとシルエットが濃くなる。特に曇天の日はプラスに振るのがおすすめ。影の部分が薄いと感じたらコントラストに加えて彩度をプラスに振ると影が明確になり形を強調できる。

☆形の良さに注目しながら影を中心に画面を構成してみる

影の写真を撮る際に注意したいのが、画面内に占める影の割合だ。街中に出れば、建物や人物によって複数の影が生まれている。主題となる影を大胆に大きく入れることで、影を目立たせることができる。

形の良い影に注目
☆人物の動きによってストーリー性を膨らませる

人の動きにストーリー性を持たせる

シルエットはただ単に撮影してもただの影となってしまいます。全てをあらわにしていないため、見るものの想像力を掻き立ててくれるポーズや構図があることでよりイメージがつき、良い写真へと変化していきます。
それを見た人にとってこのシルエットはどんな正体をしているのだろうか、想像する楽しみをが広がる写真を撮りたいです。

シルエットスナップでの失敗例

シルエットスナップ1

シルエットスナップ2


シルエットや影を見つけたからといってそのまま撮影しても、シルエットが引き出す感動の瞬間を撮ることは難しいです。
・強い日差しで影の色が薄く、インパクトが弱い
・画面に占める割合が少なく主役の影が目立たない
・シルエットの影が単調でドラマチックさを感じない

 

人と違う視点を持つこと。これは写真をとっていく上でとても大事な感覚だと僕は思います。誰かの真似をするのももちろん大事ですが、自分の感覚を研ぎ澄ませることも大切だと思います。シルエット写真は見つけたらすぐ撮るを意識しています。その上でより魅力的に見せる方法が上記のものだと思いますので、みんなの感性をどんどん磨いてほしいです。